- はじめに:PMの仕事って実際どんな感じ?
- AM 9:00 – 朝の情報収集とタスク整理
- AM 10:00 – 定例チームミーティング:情報共有と意思決定の場
- AM 11:00 – データ分析:数字から見えるユーザーの行動
- PM 12:00 – ランチタイム:チームビルディングの時間
- PM 1:00 – ユーザーインタビュー準備:質の高いインサイトを得るために
- PM 2:00 – ユーザーインタビュー実施:生の声から学ぶ
- PM 3:00 – 開発チームとの仕様確認:詳細な要件定義
- PM 4:00 – プロダクトロードマップ更新:未来への道筋
- PM 5:00 – 競合分析:市場動向の把握
- PM 6:00 – 1日の振り返りとタスク整理
- PM 7:00 – 退社:持続可能な働き方
- まとめ:PMの1日から見えるスキルと心構え
- 最後に:PMを目指す方へのメッセージ
はじめに:PMの仕事って実際どんな感じ?
こんにちは!日本の大手IT企業でプロダクトマネージャー(PM)として働いているMaryです。
「プロダクトマネージャーって具体的に何してるの?」「PMの1日ってどんな感じ?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、私の実際の1日を時系列で詳しくご紹介します。PMを目指している方や、現在PMとして働いている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
この記事で分かること:
- PMの具体的な業務内容
- 1日のタイムスケジュール
- 各業務で意識しているポイント
- PMに必要なスキルや考え方
それでは、私のとある1日を覗いてみましょう!
AM 9:00 – 朝の情報収集とタスク整理
メールチェック:優先順位の見極めが重要
オフィスに到着したら、まずはメールチェックから始まります。PMの受信トレイは常に様々な関係者からのメールで溢れています。
典型的な朝のメール内容:
- 顧客からの機能要望や不具合報告
- 開発チームからの進捗報告や技術的な相談
- マーケティングチームからの施策提案
- 経営陣からの戦略的な指示
ここで重要なのは、緊急度と重要度を瞬時に判断すること。全てのメールに即座に返信するのではなく、優先順位をつけて対応していきます。
1日のタスク整理:可視化で効率アップ
メールチェックが完了したら、その日のタスクを整理します。私はGoogleカレンダーとTrelloを併用して、時間とタスクを可視化しています。
時間 | タスク | 参加者 | 重要度 |
---|---|---|---|
10:00-11:00 | 定例チームミーティング | 開発・デザイン・マーケチーム | 高 |
11:00-12:00 | データ分析・KPI確認 | 個人作業 | 高 |
13:00-14:00 | ユーザーインタビュー準備 | 個人作業 | 中 |
14:00-15:00 | ユーザーインタビュー実施 | ユーザー2名 | 高 |
15:00-16:00 | 開発チームとの仕様確認 | 開発チーム | 高 |
16:00-17:00 | プロダクトロードマップ更新 | 個人作業 | 中 |
17:00-18:00 | 競合分析・市場調査 | 個人作業 | 中 |
AM 10:00 – 定例チームミーティング:情報共有と意思決定の場
多職種連携の要として
週次の定例ミーティングでは、開発、デザイン、マーケティング、データアナリストなど様々な職種のメンバーが集まります。PMは情報のハブとして、各チームの進捗を把握し、課題を整理する役割を担います。
ミーティングでの主な議題:
- 前週の振り返りと今週の目標確認
- 各チームの進捗共有
- 課題の特定と解決策の検討
- 次週の優先事項の決定
PMとして意識していること:
- 各メンバーが発言しやすい雰囲気づくり
- 議論が脱線しないよう適切なファシリテーション
- 決定事項の明確化と次のアクションの確認
AM 11:00 – データ分析:数字から見えるユーザーの行動
SQLとBIツールを活用したデータドリブンな意思決定
データ分析はPMの重要な業務の一つです。私は主にGoogle Analytics、Tableau、そして直接SQLを書いてデータベースから情報を取得しています。
今日の分析内容:
- 新機能のリリース後のユーザー行動変化
- ファネル分析による離脱ポイントの特定
- セグメント別のユーザー利用傾向
発見した課題: 新機能の利用率が想定より20%低い → 原因分析と改善策の検討が必要
このように、データから見えた課題は即座にバックログに追加し、チームで共有します。
PM 12:00 – ランチタイム:チームビルディングの時間
ランチは単なる食事の時間ではありません。チームメンバーとの非公式なコミュニケーションの場として活用しています。
会議室では出にくい本音や、新しいアイデアが生まれることも多く、PMにとって貴重な時間です。
PM 1:00 – ユーザーインタビュー準備:質の高いインサイトを得るために
事前準備が成功の鍵
ユーザーインタビューの成功は、事前準備にかかっています。今日は新機能に関するユーザーの反応を聞くためのインタビューを実施予定です。
準備内容:
- インタビュー対象者の属性確認
- 質問項目の最終チェック
- 録画・録音の設定確認
- 仮説の明確化
重要なポイント: 仮説を持ちつつも、先入観を持たずにユーザーの声に耳を傾けることが大切です。
PM 2:00 – ユーザーインタビュー実施:生の声から学ぶ
ユーザーの本音を引き出すテクニック
今日は2名のユーザーにオンラインでインタビューを実施しました。
インタビューで心がけていること:
- オープンクエスチョンを多用する
- 「なぜ」を繰り返してより深い理由を探る
- 沈黙を恐れずに相手の答えを待つ
- 感情的な反応にも注目する
今日の主な発見:
- 新機能の存在に気づかないユーザーが多い
- 機能は理解しているが使い方が分からないユーザーがいる
- 想定していなかった使い方をするユーザーがいる
これらの発見は、UI/UXの改善とオンボーディングプロセスの見直しに活かしていきます。
PM 3:00 – 開発チームとの仕様確認:詳細な要件定義
技術的な制約と機能要件のバランス
ユーザーインタビューで得られた課題を基に、開発チームと改善策について議論しました。
議論内容:
- 新機能の発見性を高めるUI改善
- オンボーディングフローの追加
- 実装コストと期待効果の試算
PMとして重要なスキル: 技術的な詳細は開発チームに任せつつ、ビジネス要件を明確に伝える翻訳能力が求められます。
PM 4:00 – プロダクトロードマップ更新:未来への道筋
戦略的な視点での優先順位付け
ユーザーインタビューの結果を受けて、プロダクトロードマップを更新しました。
更新内容:
- UI改善タスクの優先度を上げる
- 新機能のマーケティング施策を追加
- 次四半期の目標KPIを調整
ロードマップ作成のポイント:
- 短期的な課題解決と長期的な戦略のバランス
- リソースの制約を考慮した現実的な計画
- ステークホルダーとの合意形成
PM 5:00 – 競合分析:市場動向の把握
常にアンテナを張り続ける
競合他社の動向を定期的にチェックすることで、市場の変化に敏感になり、自社プロダクトの競争優位性を保つことができます。
今日の調査内容:
- 競合の新機能リリース情報
- ユーザーレビューの分析
- 価格戦略の変更有無
発見した点: 競合が類似機能をリリース予定 → 差別化ポイントの再検討が必要
PM 6:00 – 1日の振り返りとタスク整理
明日への準備
1日の最後は、その日の振り返りと翌日の準備を行います。
振り返り内容:
- 完了したタスクの確認
- 新たに発見した課題の整理
- 明日の優先タスクの確認
- 関係者への連絡事項のチェック
PM 7:00 – 退社:持続可能な働き方
PMの仕事は終わりがないように感じることもありますが、持続可能な働き方を心がけています。
明日もベストなパフォーマンスを発揮するため、適切なタイミングで区切りをつけることも重要なスキルの一つです。
まとめ:PMの1日から見えるスキルと心構え
PMに必要なスキル
今日の1日を通して、PMに必要なスキルをまとめると:
ハードスキル:
- データ分析能力(SQL、BIツール)
- 基本的な技術理解
- プロジェクト管理
- 市場分析
ソフトスキル:
- コミュニケーション能力
- ファシリテーション
- 論理的思考
- 共感力
PMとしての心構え
1. ユーザーファースト 常にユーザーの立場に立って考える
2. データドリブン 感情ではなく、データに基づいた意思決定
3. チームワーク 一人では何もできない、チーム全体での成功を目指す
4. 継続的学習 技術やビジネスの変化に対応するため、常に学び続ける
最後に:PMを目指す方へのメッセージ
PMの仕事は確かに大変ですが、自分の判断や行動が直接プロダクトに影響し、ユーザーの体験を向上させることができる、非常にやりがいのある仕事です。
「プロダクトを通じて世の中をより良くしたい」という想いがあれば、きっと素晴らしいPMになれると思います。
この記事が、PMという職種に興味を持つ方の参考になれば嬉しいです。