皆さん、こんにちは!PdMのMaryです。
新規事業を立ち上げる時、「本当にこのアイデアでうまくいくんだろうか…」「市場のニーズと合致しているかな…」と不安になることはありませんか?
そんな時に役立つのが SWOT分析 です。
SWOT分析は、自社の強みと弱み、そして市場の機会と脅威を整理することで、新規事業の成功確率を高めるためのフレームワーク。
今回は、SWOT分析をより深く理解し、実践に活かせるよう、具体的な事例を交えながら解説していきます。
☕ コーヒーショップ開業を例に、SWOT分析を徹底解説!
架空のコーヒーショップ「Coffee Beans Story」の開業を例に、SWOT分析の手順を具体的に見ていきましょう。
1. 目的の明確化
まず、SWOT分析を行う目的を明確化します。
Coffee Beans Storyの場合は、「競合ひしめく地域で、新規コーヒーショップを成功させるための戦略策定」を目的とします。
2. 情報収集
次に、内部環境と外部環境に関する情報を収集します。
内部環境
- 強み (Strengths)
- オーナーがバリスタの資格を持ち、高品質なコーヒーを提供できる
- 自家焙煎機を導入し、新鮮なコーヒー豆を提供できる
- 居心地の良い空間を提供できるおしゃれな内装
- 駅から徒歩5分という好立地
- オーナーのSNS発信力が高い
- 弱み (Weaknesses)
- 資金力が限られている
- ブランド認知度が低い
- スタッフが少ないため、営業時間の延長が難しい
- 広告宣伝費が少ない
外部環境
- 機会 (Opportunities)
- 近隣にオフィスビルが多く、潜在顧客が多い
- テレワークの普及により、自宅以外のワークスペース需要が高まっている
- 健康志向の高まりで、スペシャルティコーヒーの需要が増加している
- 地域のイベントに積極的に参加することで、認知度向上を図れる
- 脅威 (Threats)
- 近隣に大手チェーンのコーヒーショップがある
- 原材料価格の高騰
- 人手不足による人件費の上昇
- コロナ禍による景気低迷
3. 4つの要素の抽出
収集した情報を基に、強み、弱み、機会、脅威をそれぞれリストアップします。
4. 要因の評価と優先順位付け
リストアップした各要素を、重要度と緊急度を基準に評価し、優先順位を付けます。
例えば、「近隣に大手チェーンのコーヒーショップがある」という脅威は、重要度も緊急度も高いと判断できます。
5. 戦略の立案
分析結果を踏まえ、以下の様な戦略を立案できます。
- 強み × 機会:高品質なコーヒーと居心地の良い空間を活かし、テレワーク需要を取り込む (例:電源・Wi-Fi完備、集中しやすい空間づくり)
- 強み × 脅威:バリスタの技術を活かしたワークショップを開催し、差別化を図る (例:ラテアート教室、コーヒーの淹れ方講座)
- 弱み × 機会:SNSを積極的に活用し、広告宣伝費を抑えながら認知度向上を図る (例:インスタグラムで魅力的な写真や動画を投稿)
- 弱み × 脅威:地域イベントに積極的に参加し、地域密着型の店舗として顧客との繋がりを作る (例:マルシェへの出店、地域清掃活動への参加)
SWOT分析を活用し、成功への道筋を明確に!
SWOT分析は、市場環境を客観的に把握し、自社の強みを活かした戦略を立てるために非常に有効なツールです。
新規事業を検討する際は、ぜひSWOT分析を活用し、成功への道筋を明確にしていきましょう。
より深くSWOT分析について学びたい方は、以下の書籍がおすすめです。
参考文献
- フィリップ・コトラー. (2022). コトラーのマーケティング・マネジメント 第15版. ダイヤモンド社.
読者の皆さんへのメッセージ
この記事が、皆さんの新規事業立ち上げの一助となれば幸いです。
SWOT分析は、あらゆるビジネスシーンで活用できるフレームワークです。
ぜひ、ご自身のビジネスにもあてはめて考えてみてください。
そして、もしよろしければ、この記事をSNSでシェアしていただけると嬉しいです!