初めてのプロダクト開発で学んだ基本的な用語とその重要性 – 経験者が語る!
皆さん、こんにちは!Maryです。
日本の大手メガベンチャーでPdMとして働いています。
初めてプロダクト開発に携わった時、まるで異世界に迷い込んだような気分になったのを覚えています。
「MVP?KPI?ペルソナ?一体何のことやら…」
専門用語の嵐に圧倒され、チームメンバーとの会話についていくのもやっとでした。
しかし、経験を積むにつれて、これらの用語を理解することの重要性を痛感しました。
そこで今回は、私が初めてのプロダクト開発で悪戦苦闘しながら学んだ基本的な用語とその重要性について、具体的なエピソードを交えながら、より詳細に解説したいと思います。
1. MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品) – 必要最低限で勝負!
MVPとは、顧客に価値を提供できる最小限の機能を持つプロダクトのことです。
完璧なプロダクトを最初から目指すのではなく、まずは必要最低限の機能でプロダクトをリリースし、顧客からのフィードバックを収集しながら、徐々に改善していくという考え方です。
私が初めてMVPの概念に触れたのは、あるECサイトの新規機能開発プロジェクトでした。
当初は、あらゆる機能を盛り込んだ完璧なサイトを構築しようと意気込んでいました。
しかし、先輩PdMから「まずはMVPでリリースし、ユーザーの反応を見ながら改善していこう」とアドバイスを受け、必要最低限の機能に絞ったECサイトをリリースしました。
すると、ユーザーから「この機能は使いにくい」「こんな機能が欲しい」といった貴重なフィードバックを数多く得ることができ、それを基にプロダクトを改善していくことで、最終的にはユーザーに満足してもらえるECサイトを構築することができました。
MVP開発のメリット
- 開発コストと時間を削減できる
- 顧客のニーズに合ったプロダクトを開発できる
- リスクを最小限に抑えられる
- 早期に市場投入できる
MVP開発のポイント
- 顧客に提供する価値を明確にする
- 必要最低限の機能に絞り込む
- 顧客からのフィードバックを収集しやすい仕組みを作る
2. KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標) – 目標達成の道しるべ
KPIとは、プロダクトの目標達成度を測るための指標です。
例えば、ECサイトであれば「コンバージョン率」「顧客単価」「リピート率」などがKPIとして考えられます。
KPIを設定することで、プロダクトの現状を把握し、改善すべき点を明確にすることができます。
私が初めてKPIの重要性を認識したのは、あるモバイルアプリの開発プロジェクトでした。
当初は、ダウンロード数だけを目標に開発を進めていましたが、アプリの利用状況を分析してみると、ダウンロード数は順調に伸びているものの、アクティブユーザー数が伸び悩んでいることが分かりました。
そこで、「アクティブユーザー数」と「ユーザーあたりの平均利用時間」をKPIとして設定し、これらの指標を向上させるための施策を重点的に実施しました。
その結果、アクティブユーザー数とユーザーあたりの平均利用時間が増加し、アプリの収益も向上しました。
KPI設定のポイント
- プロダクトの目標と整合性のあるKPIを設定する
- 定量的に測定可能なKPIを設定する
- KPIの達成状況を定期的にモニタリングする
3. ペルソナ – 顧客像を具体化する
ペルソナとは、プロダクトのターゲットとなる顧客の典型的な人物像です。
年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイル、価値観など、具体的な属性を設定することで、顧客像をより鮮明に描き出すことができます。
私が初めてペルソナを作成したのは、あるオンライン学習サービスの開発プロジェクトでした。
当初は、「20代〜30代のビジネスパーソン」という漠然としたターゲット層を想定していましたが、ペルソナを作成することで、ターゲット層をより深く理解することができました。
例えば、「28歳の男性会社員、営業職、仕事で必要なスキルを習得するためにオンライン学習サービスを利用、週末は趣味のスポーツを楽しむ」といった具体的なペルソナを設定することで、どのような機能やコンテンツを提供すべきか、より明確にイメージできるようになりました。
ペルソナ作成のメリット
- 顧客理解を深めることができる
- チームの認識を統一できる
- 顧客中心のプロダクト開発ができる
- マーケティング施策の効果を高めることができる
ペルソナ作成のポイント
- 顧客調査やデータ分析に基づいて作成する
- 具体的な属性を設定する
- ペルソナをチームで共有する
4. ユーザーインタビュー – 顧客の生の声を聞く
ユーザーインタビューとは、顧客に直接話を聞き、ニーズや課題を把握するための調査手法です。
アンケート調査などの定量調査では見えてこない、顧客の深層心理や行動パターンを理解することができます。
私が初めてユーザーインタビューを実施したのは、ある飲食店向け予約管理システムの開発プロジェクトでした。
当初は、既存の予約管理システムの機能を参考に開発を進めていましたが、ユーザーインタビューを通して、飲食店側のニーズは多岐に渡り、既存システムでは対応できない課題も多く存在することが分かりました。
例えば、「予約受付の電話対応に追われて、接客がおろそかになっている」「予約状況の確認に手間がかかり、ミスが発生しやすい」といった課題を抱えている飲食店が多く、これらの課題を解決できるシステムを開発することで、顧客満足度を高めることができました。
ユーザーインタビューのメリット
- 顧客の生の声を収集できる
- プロダクトの改善点を発見できる
- 顧客満足度を高めることができる
- 新規アイデアの発想に繋がる
ユーザーインタビューのポイント
- 事前にインタビューの目的を明確にする
- 質問内容を carefully に準備する
- 顧客の言葉に丁寧に耳を傾ける
5. アジャイル開発 – 変化に柔軟に対応
アジャイル開発とは、短期間で反復的な開発を行い、変化に柔軟に対応する開発手法です。
ウォーターフォール開発のように、計画に厳密に従って開発を進めるのではなく、顧客からのフィードバックを随時取り入れながら、プロダクトを開発していきます。
私が初めてアジャイル開発を経験したのは、あるニュースアプリの開発プロジェクトでした。
当初はウォーターフォール開発で進めていましたが、開発途中でユーザーのニーズが変化し、当初の計画通りに開発を進めることが困難になりました。
そこで、アジャイル開発に切り替え、2週間単位で開発サイクルを回し、顧客からのフィードバックを反映しながら開発を進めることで、変化するニーズに対応することができました。
アジャイル開発のメリット
- 変化に強いプロダクト開発ができる
- 開発スピードを向上させることができる
- チームの生産性を高めることができる
- 顧客満足度を高めることができる
アジャイル開発のポイント
- 短期間で開発サイクルを回す
- チームメンバーが密に連携する
- 顧客からのフィードバックを積極的に取り入れる
6. ロードマップ – プロダクトの未来を描く
ロードマップとは、プロダクトの将来的な開発計画をまとめたものです。
どのような機能を、いつまでに、どのような順番で開発していくのかを可視化することで、チーム全体で目標を共有し、計画的にプロダクト開発を進めることができます。
私が初めてロードマップを作成したのは、あるSaaSプロダクトの開発プロジェクトでした。
開発初期段階では、目の前のタスクに追われて、全体像を見失いがちでしたが、ロードマップを作成することで、プロダクトの長期的なビジョンを明確にし、開発の優先順位を決定することができました。
また、ロードマップを関係者と共有することで、開発計画への理解と協力を得ることができ、スムーズなプロジェクト運営に繋がりました。
ロードマップ作成のメリット
- 開発の優先順位を明確化できる
- チームの連携を強化できる
- 関係者とのコミュニケーションを円滑化できる
- プロダクトの進捗状況を可視化できる
ロードマップ作成のポイント
- プロダクトのビジョンと目標を明確にする
- 開発する機能とリリース時期を明確にする
- 定期的にロードマップを見直し、更新する
最後に
今回は、私が初めてのプロダクト開発で学んだ基本的な用語とその重要性について、具体的なエピソードを交えながら解説しました。
これらの用語を理解し、活用することで、プロダクト開発を成功に導くことができるでしょう。
初めてのプロダクト開発は、分からないことだらけで不安も多いと思いますが、積極的に学び、経験を積むことで、必ず成長することができます。
この記事が、プロダクト開発に挑戦する皆さんの道しるべになれば幸いです。
参照資料
- プロダクトマネジメントの教科書 プロダクトマネジメントの基礎から応用までを網羅的に解説した書籍です。プロダクトマネージャーの役割や責任、必要なスキルなどを詳しく学ぶことができます。
- アジャイルサムライ アジャイル開発の基礎から実践までを解説した書籍です。アジャイル開発の原則や具体的な手法、チーム運営について学ぶことができます。
- INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント シリコンバレーで成功を収めたプロダクトマネージャーが、自身の経験をもとに、成功するプロダクトマネジメントの原則を解説した書籍です。
この記事は、私が実際に経験したことをもとに執筆しました。
また、上記参考書籍からも一部情報を得ています。
もしよろしければ、参考にしてみてください。